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さて、11月。沖縄での生活も数年になりますが、最近やっと気づいたことが。それは・・・沖縄にも「秋」という季節があること!
これまでは、沖縄というところは「だいたい夏、一瞬冬」と思っていましたが、今年は、たとえば「高い空に広がるうろこ雲」とか「タオルケット1枚で寝ると微妙に少し寒い」とか、なんとなく「秋」を感じています。
もうひとつ、あちこちで見かける「トックリキワタ」【★1】の花も、この季節の沖縄ならではのモノではないでしょうか。青い空によく映える、鮮やかなピンク色の花が満開に咲きます。
ちなみに、この木は幹が途中でふくらんでいて、その形から「トックリキワタ」と言われているようです。
職場のひとつがある、西原町(那覇市のお隣です)でも、この木をたくさん見かけますが、その中の1本に左のような看板が立てかけられていました。
西原町が、「町立図書館に大砲を展示した」ことに対する抗議です。そういえば、この件については、数ヶ月前から、新聞の投書欄などで議論【★2】になっていました。
この看板以外にも、近くに「大砲は殺人の道具です」なんて物騒な(?)貼紙もあります。
近くだったので、早速見に行くことにしました。
西原町立図書館【★3】には、さとうきび畑の間の、細い道を通って行きます。図書館のある場所も、隣はさとうきび畑。広い敷地に新しいきれいな建物で、本当に長閑な雰囲気です。そして・・・
ありました、ありました。これが問題の大砲。
それほど大きくはないのですが、ボロボロで痛々しく、見ているとなんとも言えない気持ちになります。さとうきび畑の隣の、長閑な場所だからこそ、なおさらギャップを感じてしまうのかもしれません。
説明板には以下のように書かれています。
九六式十五糎(センチ)榴弾砲
この榴弾砲は、去る太平洋戦争の沖縄戦において、日本軍が使用した大砲で、平成16年12月、西原町幸地集落南西部の陣地壕跡から発見された。西原町は、この榴弾砲が原型を留めないほどにすさまじい日・米両軍の戦闘がくりひろげられた激戦地で、当時の住民の約47%の尊い命が犠牲になった。破壊された榴弾砲をこの地に展示することにより、戦争の悲惨さ、愚かさを認識するとともに戦争のもたらす恐ろしさ、悲しさを語り継いでいく手がかりとしてほしい。二度とあの忌まわしい戦争を起こしてはならないという誓いと、平和の尊さを実感し、更には平和教育の資料として役立つことを願い、終戦60年の節目にあたりこの榴弾砲を展示する。
思えば沖縄は日本で唯一、地上戦のあった場所。
終戦から60年経った今でも、他の土地と比べ、その傷跡は人々の中に深く残っているように感じられます。「戦争」につながる「軍隊」とか「武器」に対する反応が、とても敏感で、色々な意見が出てきます。
「図書館に戦争の道具は相応しくない、反対!」という気持ちを持つ人がいるのもわかりますし(実際、武器なんて見るのも嫌な人も多いでしょう)、私のような「平和ボケ」してしまっている人間が、戦争のことを思い起こすきっかけとしては、こういったものを(身近な図書館という場所で)見るのも効果的。
議論はしばらく続くかもしれません。
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