キーワードで検索する!
トップページ > 沖縄に移住イン! > とぅばらーま 
沖縄に移住イン!海に潜る、ナチュラリストたかねの爽やかエッセイ。

『とぅばらーま』

2005年10月7日(金)

沖縄に来てから、月を見上げることが増えたような気がします。周りの人との会話でも、「今日は十三夜だね」とか「今夜は月が明るい」とか普通に言っている、東京に住んでいた頃は全くなかったことです。そんなこと言う人、いなかった。それどころか、今思えば、月の存在すら忘れていたに違いありません。

「月は(満月よりもむしろ)十三夜が美しい」といった歌詞の、八重山の民謡【★1】がありますが、そんな旧暦8月の十三夜、石垣島では「とぅばらーま大会」【★2】が開催されます。

「とぅばらーま」とは、八重山地方を代表する唄で、私も大好きな名曲。農作業を終えた夕方の帰り道に、どこからか聞こえてくる、というイメージの、ゆったりとした唄です。また、知られている歌詞が何通りもある他、即興で作詞して唄ったりもするため、10人が唄ったら10通りの歌詞になります。
   この「とぅばらーま」の、いわゆる「歌唱コンクール」が「とぅばらーま大会」です。毎年、新栄公園の屋外ステージ、月明かりの下で、いわゆる「素人」の方々が歌唱力や自作の歌詞を競い合います。「素人」とはいっても、県内外の多くの参加希望者の中から予選を勝ち抜いているので、かなりレベルは高そうです。

さて、私は残念ながら石垣島の(元祖)「とぅばらーま大会」にはまだ行ったことがありません。
 しかし今年は、沖縄本島の糸満観光農園【★3】でも、9/24に第一回の「とぅばらーま大会」が開催されたので、早速行ってきました。
 私の通っているしま唄サークルの「タクミくん」(中学生)と「モハメド」(チュニジア人)も出演するので、ぜひ応援しなくては!

会場 会場に行ってまず、車の多さにびっくりしました。糸満観光農園ではかなり広い駐車場があるのですが、全然入りきらず、駐車場に続く道が渋滞!仕方がないので、係の人の指示に従って歩道に止めました(余談ですが軽自動車でよかったと思う瞬間です)。それから、屋外ステージの周りも人がたくさん、大盛況です。
 沖縄の人たちは、「芝生にゴザを敷いてビールを飲みながらステージを見る」ような屋外のイベントが大好きなんです。

ステージ 今回の出演者は24名、次々とステージで唄を披露します。やはり八重山出身の方が多いようです。他府県や沖縄本島出身者は「○○県出身 ○○さま」「那覇市出身 ○○さま」と紹介されるのに対し、八重山出身者は「石垣市新川出身」というように、詳しい地名で紹介されるのも「とぅばらーま大会」ならでは。
 笛や太鼓の有無等バックバンド(!?)の構成、(もちろん)唄う歌詞やキーも人それぞれ。熱唱に対し、客席では拍手や指笛で盛り上がります。
 「タクミくん」と「モハメド」は22番目、23番目に続けて出演しましたが、それぞれ普段聞いている以上に見事な唄いぶり。
 いつもは実力を隠しているんですね・・・。

さて、全員が唄い終わった後、審査員の先生方がそれぞれ、地方ごとの「とぅばらーま」を披露して下さいました。地方により全然「別の唄」になっていて、とても興味深いものがありました(でもやはり私は大工哲弘先生の唄った「とぅばらーま」が一番大好きで、聞いていると涙が出そうになります)。

そして、結果発表。
 「タクミくん」は奨励賞に、そしてなんと「モハメド」は優勝してしまいました!聞いたときから「ひょっとして一番上手いのでは」と思っていましたが、八重山出身者が多い中、外国人の彼が優勝するなんて、本当にすごいコトです。  すぐに舞台裏?に走りましたが、彼は既に「おめでとう!」を言う人たちに取り囲まれ、なかなか近寄れない状態でした。なんとか私もお祝いを言い、大騒ぎに加わったのでした。
 ちなみに、彼も「タクミくん」も商品としてお酒(泡盛)をもらいましたが、「タクミくん」は中学生なので勿論、「モハメド」も宗教上の理由で飲めません。「先生が大喜びだよ!」と誰かが言ってました・・・。

夜は風が出て少し涼しくなってくるこの季節、月明かりの下のステージで唄うのはとても気持ちがよさそうで、客席の私たちも気持ちよく楽しめました。
 沖縄ではこのような、民謡の「大会」【★4】がたくさんあるので、これらも是非聞きに行ってみたいと思います。もちろん、石垣島の「とぅばらーま大会」は、いつか必ず行くつもりです。  (本当は参加したいのですが、まだまだムリでしょう・・・)

関連情報

【★1】八重山民謡「月ぬ美しゃ」
八重山の子守唄。歌詞もメロディもとてもキレイです。
素人の素人による素人のための八重山民謡ガイド
オキナワカルチャーアーカイブ 他。

【★2】とぅばらーま大会
美ら島物語(少し古いですが2001年のレポート) 他。
「とぅばらーま」については
〈とぅばらーま〉 他。

【★3】糸満観光農園
糸満観光農園
ここの「アセロラワイン(辛口)」を飲んだことがありますが、爽やかな感じでおいしかったです。

【★4】民謡の「大会」
・ナークニー(宮古根)大会
 (「全島ナークニー大会」の他、やんばる海の駅祭りでの「本部ナークニー大会」、「今帰仁ミャークニー大会」 があります。)
(名護市)名護さくら祭りの「二見情話大会」
比較的新しいものでは、
(具志頭)「汗水節大会」
・(西原町)「梅の香り大会」
他。

本ページ「沖縄に移住イン!」掲載情報の著作権はたかね氏に帰属します。
Copyright c 2005 Takane All Rights Reserved.
 
  プロフィール 伊集院たかね
街を歩き、海に潜る、
■伊集院たかね
 
埼玉県出身。海がなかったためか、子供の頃から沖縄の青い海に異常な憧れを持つ。
1991年春初来沖。以後、多額の旅費を注ぎ込んだ挙句、2001年春より沖縄在住。
泳ぐの大好き。趣味はスキューバダイビングの他、三線と島唄(まだまだ初心者)。
▼ホームページ海の家
http://www.uminoie.jp/
 
▲上に戻る
利用規約/免責事項プライバシーポリシーリンクポリシー広告について運営についてサイト推薦・登録求人情報お問合せヘルプ
Copyright © 2005-07 NatureOKinawa All Rights Reserved.
沖縄の自然と環境総合情報サイト ネイチャーオキナワ NatureOkinawa.com
マネージド専用サーバのことならテトラビット
本ウェブサイトは 有限会社テトラビットサーバ技術を活用し運用されています。  powered by TETRABIT(テトラビット)